2002-09-24 ArtNo.29788
◆Cadila、結核/マラリヤ治療用新分子種の共同開発協議
【ムンバイ】グジャラート州Ahmedabad拠点の地元製薬会社Cadila Pharmaceuticals Ltd(CPL)は、某外国企業と結核及びマラリヤ治療のための新分子種(molecules)を共同開発する問題を協議している。
ビジネス・スタンダードが9月23日伝えたところによると、CPLのI A Modi会長はこのほど以上の消息を語った。それによると話し合いは、かなり進んでおり、開発された薬品は両社が共同所有することになる。
CPLは他の外国企業との糖尿病治療薬の開発に関わる同様の話し合いも準備している。契約研究ビジネスには大きな成長の潜在性が存在する。共同研究が成功すれば、薬品の開発は臨床前段階まで進められ、マーケッティングは2社中の1社により担当される。
年商550クロー(US$1.12億)の2.5%を研究開発(R&D)に支出、過去数年間に70件の特許申請を行ったCPLは125人以上の科学者を擁し、これらの科学者は様々なプロジェクトに携わっている。特に高血圧、糖尿病、癌、潰瘍治療領域に重点が置かれている。
CPLは、大ヒットが予想される狂犬病受動免疫薬“Carig(Equine Rabies Immunoglobulin)”を近く披露する。地元企業がこの種の薬品を発表するのはインドでは初めてのことで、同薬品は主に胸もしくは首より上部の3度の噛み傷の治療に用いられる。ちなみにフランス企業Pastur Mariaが同様の薬品をインドで発売したものの需要がほとんどなく、販売を停止した経緯があるが、CPLはCarigが発売初年度に20~30クロー(US$408万-612万)の売上を実現するものと期待している。インドにおける狂犬病ワクチンの市場は年間80~100クロー(US$1632万-2040万)と見積もられる。
CPLは最近、血小板溶解薬(thrombolytic agent)、ストレプトキナーゼ(Streptokinase)“STPase”を発表した。STPaseはバクテリアの発酵機能を応用して製造したストレプトキナーゼの高純度調合剤。CPLはさらに、遺伝子組み換えB型肝炎治療ワクチンの発表を準備している他、拒絶反応抑制(immunoprophylaxis)、C型肝炎治療、癌・ウィルス肝炎・真性糖尿病・貧血症治療のための半ダースほどの新製品も遠からず発表すると言う。
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