2002-09-23 ArtNo.29782
◆モンスーンの復調に関わらず15年来初の降雨量不足記録
【ニューデリー】今年の雨期は10日を余すのみとなったが、降雨量は依然不十分(deficient)で、15年来初の雨量不足が記録される見通しだ。
ヒンドゥー・ビジンス・ラインが9月22日伝えたところでは、インド気象庁(IMD:India Meteorological Department)は先週、今年6月1日から9月18日までの全国平均降雨量は700.5mmと、長期平均(LPA:long period average)雨量850.9mmを17.7%下回ったと発表した。
ちなみにIMDの基準では、不十分(deficient)とは、LPAを全国ベースで10%以上、またサブ気象管区(meteorological sub-divisions)ベースで20%以上下回るケースを言う。
残る10日間にこうした情況が大幅に改善する見通しはなく、2002年の雨期は1987年以来の“deficient”をマークすることになりそうだ。過去数日モンスーンの活動は顕著に低下しており、IMDは今後1週間も一層の退潮を見るものと予想している。
降雨量の不足からカリフ(kharif:初冬収穫作物)作物の収穫量は、昨年のそれを大幅に下回る見通しで、落ち込み幅は、米16.1%、コース・シリアル24.3%、豆類14.1%、脂肪種子8.5%、綿花15.6%と予想されている。
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