【バンガロール】自動車電装品/エンジニアリング会社Delphiは、第2次拡張計画の一環としてカルナタカ州Bangaloreに設けたTechnical Center India (TCI)を米国外のテクニカル・センターとしては二番目の規模に拡張、スタッフの数も現在の160人から360人に増員する。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが9月17日報じたところによると、Delphi Delco ElectronicsのJeff Owens社長(Delphi副社長)はTCI第2期プロジェクトの起工式後記者会見し、以上の計画を語った。それによると、デルフィは2000-03年の間にTCIの拡張に2500万米ドルを投資する。
TCIは、鉄道用ディーゼル・エンジンや先端的モバイル・マルチメディア・システム等に用いられる組み込みソフトウェアの需要に応じる。TCIは自動車用電子コンポーネントに照準を合わせているが、車両に用いられるソフトウェア・コンテンツは年率20%の成長を遂げている。
デルフィはまた検査と検証(testing and verification)のニーズに応じるため、TCS内のエレクトロニクス・ラブを拡張する一方、別にメカニカル・エンジニアリング・ラブを設ける。
デルフィのグローバル・デベロプメント・ネットワークのハブを務めるTCIは、Delphi Delcoの自動化エンジニアリングやビジネス・プロセスに用いられるウェブ・ベースのツールを開発するための“Center of Expertise”の役割も担う。
TCSのスタッフは当初の40人から360人に増員され、デルフィ・グループ最大のテクニカル・センターになる可能性もある。デルフィはアジア太平洋地域では、インド以外にシンガポールと東京にテクニカル・センターを設けている。
TCIは製品開発サイクルの要の役を務めるが、取り分けソフトウェア関連の能力、専門知識を武器にこの種の役割を遂行する。特にモバイル・マルチメディア、セキュリティー・システム、制動システム、ステアリング・システムに、またエンジニアリング領域では、組み込みソフトウェア、検査・検証、電子・機械デザイン、製品開発支援に照準を合わせると言う。