SEAnews 2002-09-19 ArtNo.29743

【ムンバイ】年商360クロー(US$7342万)の地場製薬会社USV Ltdは、戦略的シェアの売却もしくは公募を通じ、拡張計画に必要な200クロー(US$4079万)を調達する計画だ。
ビジネス・スタンダードが9月18日、ＵＳＶのPrashant Tewari重役(MD)の言として報じたところによると、マハラシュトラ州Mumbaiにおける遺伝子組み換えタンパク質生産のパイロット・プロジェクトに必要な20クロー(US$408万)は内部資金で賄う。パイロット・プロジェクトが成功したなら大規模生産を開始するが、必要投資額は最低200クローと見積もられる。ムンバイ近郊Turbheに設ける新工場で商業生産を開始する際には資金調達の様々なオプションを検討する。
遺伝子組み換えタンパク質の製造計画は、社内における研究開発(R&D)の成果で、既に7つの国際及び国内特許権を取得した同社は、さらに幾つかの特許申請を準備している。ＵＳＶは売上の3.5％をＲ＆Ｄに投じている。
経口血糖値降下薬(oral hypoglycemic agents)市場で業界をリードするＵＳＶは、オランダ企業Diosynth BVとの提携の下、救命薬や低コスト・インシュリンのサプライも手がけ、マハラシュトラ州とDaman直轄地に製造施設を有する。ムンバイのものは第3工場。
ＵＳＶはまた年商27億米ドルのドイツ企業B Braun傘下のB Braun Medical Indiaと、B Braun製血糖値モニタリング装置“Quickfest”のマーケッティング協定を結んだ。
ちなみに米系化粧品会社Revlon子会社のUS Vitamins and Pharmaceutical Corporationとの合弁により1961年に設立されたＵＳＶは、今では100％地元資本の企業になっていると言う。