【プネー】年商65億米ドルのDuPont Textiles and Interiors(DTI)は、National Chemical Laboratory (NCL)との研究協力をさらに5年延長することで、後者と合意した。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが9月14日報じたところによると、Du Pont Apparel and Textile SciencesのJA Trainham副社長(グローバル・テクノロジー担当)はこの日記者会見し、以上の消息を語った。それによると、マハラシュトラ州Pune拠点のNCLは、DTIとの合意の下、繊維やPET容器製造原料として用いられる、ポリエステル中間材に関わる研究を手がけることになる。この種の中間材の世界市場規模450億米ドルと見積もられる
DTIはまたlycra及びspandex filmのラミネーションに関わるCentral Leather Research Institute (CLRI)の業務遂行能力の評価作業を進めている。CLRIは浄化や環境に優しいプロセスに関わる専門技術を保持しており、同技術はDTIの業務と深い関わりを有する。
lycraのラミネーションは商業化段階を迎えたばかりで、目下のところ女性用シューズに使用されているが、男性用の履き物にも用いることが検討されている。この究極の技術はストレッチレザーのためのもので、衣料品や自動車内装品に応用できる。特に女性衣料品がターゲットとされる。
Council for Scientific and Industrial Research (CSIR)傘下のトップ研究所として知られる、NCLは1994年以来デュポンと研究契約を結んでおり、後者にとって最も長期にわたるビジネス関係を有する研究施設の1つ。
NCLのSivaram理事によると、DTIは、新契約の下、5年間に50万~100万米ドルを支出、NCLが同研究過程で開発した知的財産に補償も提供する。
Trainham氏によると、専売品市場の成長の如何によっては、デュポンはインドへの直接進出も考える。デュポンの製品は目下のところ、Reliance Industries Ltd(RIL)とのライセンス契約に基づきインド市場に投入されている。これらにはlycra、coolmax、thermolite等の特殊ポリエステルが含まれる。
繊維製造業務のアジア、取り分け中国、インド、インドネシア、タイへの移転に伴い、デュポンのアパレル・ビジネスもアジアにシフトしつつある。最近の中国におけるビジネスの急拡張に支えられ、アジアはデュポンの営業額の25%に貢献するようになったと言う。