2002-09-17 ArtNo.29724
◆Essar、ハイエンドHR鋼製品の対米輸出再開準備
【ニューデリー】ハイエンドAPI(American petroleum industry)グレード熱間圧延(HR)コイルの製造を手がけるEssar Steel Ltd(ESL)は、30%の反ダンピング税が課されているにも関わらず、対米HR鋼製品の輸出を再開することを計画している。
エコノミック・タイムズが9月14日消息筋の言として報じたところによると、米国におけるAPIグレード・ハイエンドHR製品のトン当たり価格は数ヶ月前の330-350米ドルから420-430米ドルに値上がりしている。
ESLはガスや石油製品用パイプラインに用いられるX65グレードのHRコイルを製造している。Steel Authority of India Ltd (SAIL)、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)、Ispat Industries Ltd(IIL)もAPIグレードのHRコイルを製造しているものの、これらの企業の製品はX42とX50グレードで、その価格は依然としてトン当たり400米ドルを下回っている。
ESLはまた関係製品に対する反ダンピング税の撤廃を求める訴えを米国政府に提出する可能性も研究している。しかしこれには再調査を必要とするため、結論が出るまでには時間を要する見通しだ。
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