【ムンバイ】インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)は、その最新報告書の中で、これまで同様、今年(2002-03)の農業生産が4.9%の落ち込みを見るものと予想している。
インディアン・エクスプレスが9月13日報じたところによると、CMIEはインド経済に関する月間レポートの中で、以上の見通しを明らかにした。それによると、食料生産は5.8%、非食料生産は3.6%の下降が見込まれる。8月に雨期が復調したことからカリフ(kharif:初冬収穫作物)の播種が再開された。しかし各作物や地域ごとの全般的農業活動は、昨年同期に比べ依然低迷している。
カリフ穀物の作付け面積は4億880万haと、昨年同期を1450万ha下回り、脂肪種子と綿花の作付け面積は、昨年同期を各140万ha下回った。
しかし6月の工業生産の伸びは4%、第1四半期(2002/4-6)のそれは3.9%と、昨年第1四半期の2.3%から顕著な改善を見た。今年第1四半期には鉱業/製造業/電力指数が何れも改善したが、耐久消費財部門の成長率は昨年同期の7.4%から0.5%に鈍化した。しかし資本財部門は昨年同期の-6%から1.6%のプラス成長を回復した。
外貨準備は拡大基調を維持し、66億8000万米ドルをマーク、このこともあって国際収支は健全さを維持した。