2002-09-16 ArtNo.29718
◆AVビルラ、NFL権益買収の如何で肥料ビジネスから撤退も
【ニューデリー】National Fertilisers Ltd(NFL)の政府持分売却は政府にとってばかりでなく、AV Birlaグループの肥料ビジネスの将来にとっても重大な分かれ道になりそうだ。
エコノミック・タイムズが9月12日報じたところによると、ビルラ・グループ幹部は、「肥料ビジネスがグループの中核ビジネスで有り続けるか否かは、NFL権益買収の成否にかかっている」と語った。それによると、NFL権益買収に成功するならビルラ・グループは国内肥料業界のリーダーになることができるが、もし買収できなければ、グループは同業界でさしたる役割を演じることができない。そうなればグループは肥料ビジネスを継続すべきか否かを決断せねばならなくなる。NFLの年間尿素生産能力は324万7000トン、ビルラ傘下Indo Gulfのそれは87万トン。もしNFLを傘下に収めるならグループの尿素年産能力は410万トンになり、Indian Farmers Fertilisers Co-operative(Iffco)に取って代わり、国内最大の尿素生産者になる。Iffcoの年間肥料生産能力は525万トンで、内尿素が365万トンを占めている。
消息筋によると、S S Dhindsa化学・肥料相は、NFLの政府持分売却に反対の意を重ねて表明したが、政府は今年11-12月の間にNFLの価格入札(financial bids)を募集する見通しと言う。
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