2002-09-13 ArtNo.29698
◆Voltas、Cool Cel発売し冷蔵庫市場に復帰
【ニューデリー】タタ・グループ傘下のVoltasは来月からスタートする祝祭日シーズに先駆け新ブランド“Cool Cel”を発売、3年ぶりに競争が過熱する冷蔵庫市場に復帰する。
インディアン・エクスプレスが9月11日報じたところによると、Voltas幹部は、Cool Celが同社の冷蔵庫市場再帰後のフラッグシップ・ブランドになると語った。Voltasは1999年にAllwynブランドをElectroluxに売却し、冷蔵庫小売市場から撤退、相手先商標製造業者(OEM)としてLG Electronics等、他社のためにのみ冷蔵庫を製造して来た。
Voltas筋によると、先ず各種サイズ(65/165/175/210/220リッター)の直冷式冷蔵庫を発売、追って霜取り不要冷蔵庫も市場に投入する。イタリヤ企業等、外国の冷蔵庫会社とも霜取り不要冷蔵庫の製造協力交渉を進めている。また目下年産50万台の冷蔵庫製造能力も拡張する。積極的な広告キャンペーンの展開を予定しており、Cool Celの宣伝だけで18クロー(US$367万)を投じる計画だ。目下同社はLGのために直冷式冷蔵庫を製造しているが、独自ブランドの発売後も、LGとのOEM契約は続けられる。
Voltasは米国企業Fedders Corporationとの提携の下、昨年10月に独自商標のエアコンを発売したが、今年第1四半期(2002/4-6)のエアコン販売台数4万9000台の60%が自社のVertisブランドで占められた。エアコン販売に関しては、1)“新製品の発売”、2)“ブランド構築”、3)“サービス網の拡張”の3戦略が奏功した。このため冷蔵庫の販売に際しても同様の戦略が採用されると言う。
|