2002-09-10 ArtNo.29691
◆Genotypic、ヒト遺伝子発現情報解析ツール“Hotspot”開発
【バンガロール】カルナタカ州Bangalore拠点のGenotypic Technologiesは、ニューデリー拠点Centre for Biotechnologyと、ヒト遺伝子発現情報解析(human micro array)ツール“Hotspot”を開発した。
インディアン・エクスプレスが9月5日、GenotypicのMugasi Mangalam C Raja社長兼CEOの言として伝えたところによると、Hotspotは、薬品の開発や薬品の毒性テストに利用できる。マイクロ・アレイは、米国方面で6年ほどまえから使用され始め、今では製薬業界で広く用いられる診断ツールになったが、インドに紹介されたのはほんの最近で、地元企業がこの種のツールを開発したのは初めてのこと。
2000年に創設されたGenotypicは、癌や心血管障害の治療、毒性調査に用いられるニュー・タイプのアレイの開発も手がけており、成功すれば世界初の簡便診断キットが誕生することになる。しかしこの種のアレイの開発には最低3年を要する。Genotypicはこの他、疾病の分子的基礎に関する研究も進めている。
Genotypicはバイオインフォマティクスに関わる専門知識を梃子に、他の製薬会社やバイオ企業、例えばAstra Zenecaと提携、バイオインフォマティック・ツールの開発も手がけており、近く3つのソフトウェア・ツールをお披露目する。これらのツールとは、1)発現情報解析の“Genowizard”、2)タンパク質分析の“BPL scan”、3)“遺伝子発現データベース”で、この内、BPL scanはAstra Zeneca Research Foundationの資金援助を得て開発された。また遺伝子発現データベースはGenotypic自身が特許権を有すると言う。
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