SEAnews 2002-09-10 ArtNo.29687

【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州政府は、州内の情報技術(IT)対応サービス(ITES:IT enabled services)の成長を維持する狙いから海外市場の開拓に乗り出した。
インディアン・エクスプレスが9月9日報じたところによると、アンドラプラデシュ州政府情報通信部のCK Veeresh部長補は同紙に以上の消息を語った。それによると、これまでＩＴＥＳの中でもバック・オフィス／コール・センター・サービスの振興に力を入れて来た同州政府は、新たなニッチ・セグメントとしてアニメーションに注目、グローバル・トレーニング・スクールやトレーニング企業と合弁でスクール兼スタジオを設け、2Ｄ、3Ｄアニメーションやグラフィックスの開発を手がける計画だ。地元のメディア会社Padmalaya、Pentasoft、Sriven Multi-Tech、Colour Chips、Ocean Park、Ramoji Film City等にもプロジェクトへの参加を求める。
州政府ＩＴ部次長を長とするハイパワーなチームを、世界のアニメーション産業をリードするカナダや米国に派遣、ハイデラバードにアニメーション・スクールを設けるための合弁パートナーを物色する一方、来年1月に3日間にわたり開催されるＩＴ展示・会議“GITEX 2003”への参加者を募る。
世界のコンピューター・ベース・アニメーション産業の予想年間売上は250億米ドルで、向こう3年間に2倍に成長する見通しだ。しかしアジアの市場規模は10億米ドルと見積もられ、インドはその10％を占めるに過ぎないと言う。