SEAnews 2002-09-10 ArtNo.29682

【コルカタ】ソニーが完全出資するSony India Pvt Ltd(SIPL)は、今年(2002-03)、昨年の600クロー(US$1.22億)を25％上回る750クロー(US$1.53億)の売上達成を目指している。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが9月9日、ＳＩＰＬのイシイ・テルオ重役(MD)及びマツモト・ナオキ重役(GM補)の言として伝えたところによれば、売上目標は変形モデルの発売や積極的な販促キャンペーンにより実現する。今年8月時点で、既に目標額の40％を達成している。ちなみに今年の目標売上の5％はブランド構築に当てられる。
販促キャンペーンの一環として“Sony Vision-across the country”と銘打った展示会を全国20カ所近くで催す。ハリヤナ州に設けた工場はインド市場のニーズに応じる十分なゆとりがあり、変形モデルの発売に伴う資本支出は特に必要としない。その反面、今年の広告宣伝には6クロー(US$122万)が投じられる。
オーディオ機器市場における同社のシェアは現在の42％から60％に拡大、Philips India Ltdに取って代り同市場のリーダーの座を占める。このためオーディオ機器の生産量を5万台ほど拡大する。またＭＰ3未対応のオーディオ機器など一蹴し、最新のモデルに買い換えを勧めるPhilipsの宣伝攻勢に対抗するため、ソニーも東京本社の支援下に全てのオーディオ機器をＭＰ3対応に転換する計画だ。
カラー・テレビジョン(CTV)の昨年の販売実績は20万台で、今年は5万台ほど上乗せする計画だが、市場シェアが現在の6％から顕著に拡大することはないものと見られる。