2002-09-09 ArtNo.29676
◆Ranbaxy、米国におけるニキビ治療薬の発売延期
【ムンバイ】Ranbaxy Laboratories Ltd(RLL)は、Roche Holdings製ニキビ治療薬アキュテイン(Accutane)のジェネリック・バージョンを、当初の予定を2ヶ月延期し、今年末までに発売する。
インディアン・エクスプレスが9月7日報じたところによると、RLLスポークスマンのParesh Chaudhry氏は6日、ロイター社の質問に対し、発売期日を当初予定の今年10月から12月に延期したのはロシュ社が米国食品薬品局(FDA:Food and Drug Administration)に訴えを提出したためと語った。しかし、Chaudhry氏は詳細を明らかにしなかった。
アキュティンの米国における特許権は今年2月に失効したが、ジェネリック・バージョンはまだ米国市場に出回っていない。これはFDAが追跡プログラムを有せぬジェネリック・バージョンの販売を認めない方針を決めたため。
ロンドン拠点ABN AMROのアナリスト、Andrew Pendrill氏によると、ロシュは、今年初、FDAに提出した訴えの中で、予想される副作用に関して患者を追跡調査する必要があると強調した。ジェネリック・バージョンの米国市場流入の遅れはロシュにとって有利と言えるが、副作用に伴う芳しくない評判と処方薬に準じた追跡プログラムの義務づけで、アキュティンの商品価値は既に下降線を辿っていると言う。
しかしSG Asiaのアナリスト、Jesal Shah氏は、「米国市場における発売の遅れはRLLにとってそれほど大きな打撃ではなく、同社は来年、アキュティンのジェネリック・バージョンの販売を通じ、依然として1500万米ドルの売上を上げることができる」と語った。
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