SEAnews 2002-09-06 ArtNo.29652

【ムンバイ】Hero Honda Motors Ltd(HHML)は、ホンダ本社と年産200万台の既存製造設備の拡張問題を協議している。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが9月5日報じたところによると、このほど催された133ｃｃモーターサイクル新モデル“Ambition”の発売記念記者会の席上、ＨＨＭＬのカズサ重役(MD補)／ヤナギダ取締役／Brijmohan Lall会長／Pawan Kant Munjal重役(MD)／Atul Sobti副社長は、以上の消息を語った。
それによると、今会計年度の目標売上は180万台で、短期的には依然として余剰能力が存在するが、将来の需要増に応じるため設備能力の拡張を計画している。ハリヤナ州Gurgaonとラジャスタン州の既存工場の拡張を通じて同目標は実現される見通しだ。新工場の建設には莫大な投資を必要とするが、既存設備の拡張にはそれほど多額の投資を必要としない。しかし将来に関しては依然として新工場を建設する可能性が有り、目下、同社はインド南部に第3工場を建設する事業化調査を進めている。拡張された設備能力は、インド国内の需要と海外の需要に応じることになる。東南アジアや中東の新市場を開拓する計画だが、ホンダは世界各地に工場を有するため、インドから大量の輸出を行うのは、それほど容易ではない。ちなみにＨＨＭＬはタイとベトナムの姉妹工場に対する部品の供給を開始した。
ＨＨＭＬは、10種類のモーターサイクル新モデルの発売を計画しており、これらには2004年以降に発売されるものも含まれている。この点からも、既存の合弁契約が満了する2004年以降も、ヒーロー・グループとホンダの提携関係が維持されることが窺える。ホンダは完全出資のHonda Motorcycle & Scooter India Pvt Ltd.(HMSI)を設立したが、ＨＨＭＬとＨＭＳＩは相互補完関係を維持する。
水曜に発売された新モデル、Ambitionのベーシック・バージョンの価格は4万5551ルピー、ディスク・ブレーキ、セル・モーター等を装備したデラックス・バージョンの価格は5万3010ルピーで、ＨＨＭＬは6ヶ月以内に月間1万台以上の販売を目指している。ＨＨＭＬは今会計年度末までに200ＣＣ以上のモデルを発売する準備も進めていると言う。