1995-08-31 ArtNo.2964
◆<馬>第2四半期のGDP成長率9.3%
【クアラルンプル】マレーシアの第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は9.3%と、昨年同期の8.3%を上回ったものの、今年第1四半期の9.9%を下回った。
アンワル副首相兼蔵相は29日に催されたクリーブランドEONアジアSdn Bhdスナワン工場の開所式の席上中央銀行の報告を引用し以上の消息を明らかにした。中央銀行の同報告によると、第2四半期に最大の成長率を記録したのは建設部門で、第1四半期の14.5%、昨年同期の15.0%から16.5%に加速した。しかし製造業部門の成長率は14.6%と昨年同期の14.5%を僅かに上回ったものの、第1四半期の15.4%には及ばなかった。以下サービス部門8.6%(8.1%/8.8%)、鉱業部門8.9%(7.9%/2.0%)、農業部門3.3%(7.2%/-6.7%)と続く(括弧内は今年第1四半期/昨年第2四半期成長率)。
同期の成長は全般的に国内需要に牽引された。海外需要については商品/サービス輸入の伸びが輸出を上回り、経常収支の赤字が拡大した。同期の貿易収支の赤字は38億Mドルと第1四半期の17億Mドルや昨年同期の7億2000万Mドルの赤字から顕著に拡大した。同期には航空機、船舶、オフショア石油機器等の大型品目の輸入が重なり輸入額をはらませた。
民間投資承認額は第1四半期には32.9%の落ち込みを見たが、第2四半期には13.1%の成長を回復した。また民間部門の消費も拡大、銀行の消費者金融と商業ローンは、いずれも22.7%の成長を見、第1四半期の各16%と15.4%の成長率を上回った。消費財の輸入全体に占める比重は14.7%と変わりなかったが、その伸び率は第1四半期の15.1%から16%に加速した。また公共部門の需要もインフラ開発等の加速に伴い17%の拡大を見た。しかし堅調な経済成長に伴う歳入の拡大で政府の財政状況は健全さを維持していると言う。(NST,MBT,DT,BT.LZ:8/30)
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