2002-09-05 ArtNo.29636
◆リライアンス入札の可否が、国営石油会社民営化の争点に
【ニューデリー】国営石油会社2社、Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)とHindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)政府持分の売却にRelianceの入札を認めるか否かが、内閣を2分する争点、即ち、月曜にインド人民党(BJP)のステートメントを発表したBJPのArun Jaitley幹事長及びArun Shourie政府持分処分相に代表されるグループと、George Fernandes国防相/Ram Naik石油相/Jaswant Singh蔵相等から成るグループの間の主要な争点になっている。
インディアン・エクスプレスが9月4日報じたところによると、フェルナンデス国防相に代表されるグループは、仮にリライアンスの入札を認めないなら、BPCL/HPCLの民営化に対する反対を取り下げる用意があるとしている。同グループは、リライアンスがBPCLもしくはHPCLの支配権を手に入れるなら、リライアンスが市場を独占することになると懸念している。
しかし、他のグループは、如何なる企業が民営化の恩恵を享受しようと、譬えそれがリライアンスであっても、関知しないとしている。
LK Advani副首相、Fernandes国防相、Jaswant Singh蔵相は火曜(8/3)、バジパイ首相宅に集い、民営化政策を巡る意見を交換した。首相はそれぞれの意見を聴取したが、それ自身の立場は表明しなかったとされる。
フェルナンデス国防相は先週、全国民主連盟(NDA)政権の民営化政策及び労働改革に中期見直しを加えるよう要求した。Shourie政府持分処分相は同会議には出席しなかったが、この日バジパイ首相及びAdvani副首相と別の会合を持ったとされる。
首相宅における会議後、Singh蔵相は、「閣内には如何なる意見の対立も存在しない」と語ったが、この日の会談の内容を公表することは避けた。
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