【アーマダバード】一時は、情報技術(IT)企業にとってハイデラバードに次ぐインド第2のホットなデスティネーションと言われたグジャラート州から少なからぬIT企業が脱出、さもなければ店じまいを強いられている。
ビジネス・スタンダードが9月2日報じたところによると、例えば、Applitech Solution Ltdは過去4ヶ月スタッフに対する給与支払いを滞らせており、同社のマネージング・ディレクターAnkil Patel氏は2ヶ月前には「会社は復調しつつある」と語っていたが、結局復調は生じなかった。
鳴り物入りの宣伝がなされたSoftware Technology Park of India (STPI)のGandhinagarパークも不況の波を被り、100社以上のテナントが、パークからの撤収を希望している。STPIガンディナガルのAjay Sharma理事は、「パークに入居を予定していた多くの非居住インディアン(NRI)企業家が未だ入居しておらず、その中の少なからぬものが、入居を見合わす意向を表明している」と語った。STPIからの輸出は1999-2000年第1四半期には40クロー(US$816万)をマークしたが、今年第1四半期(2002/4-6)のそれは、3年前の10%に満たない有様になっている。
Creative Infocity Ltdと州営Gujarat Informatics Ltdが共同開発した“Infocity”も、近代的なインフラ施設を整備したにも関わらず、入居者がなく、苦境に立たされている。
Sharma氏によると、グジャラート州には大手IT企業は進出しておらず、これまでに進出したIT企業の大部分は、ハイエンド・ジョブや大規模契約を手がけることを好まない小規模な三流どころである。このことがグジャラート州IT産業の健康状態に深刻な影響を及ぼしていると言う。
V B Soft India (P) LtdのVivek Ogra取締役も、Sharma氏の見方を認めるとともに、「州政府は、臨終の床にあるIT産業に実質的な支援を提供し、その成長を促すべきだ」と指摘した。