1995-08-31 ArtNo.2961
◆<星>電信局、ビル・オーナーに通信ベース設置義務づけ検討
【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)は携帯電話の通話状況を改善するため、ホテルを含む民間ビルに携帯電話信号を伝達するベース・ステーションの設置を義務づけることを検討している。
一部のビル所有者は、ビル内での携帯電話の使用による「騒音公害」や設置工事に伴う不便などを嫌って、シンガポール・テレコム・モービルリンクのベース・ステーション設置に非協力的姿勢を採っている。このためTASはモービルリンクとビル所有者の交渉が決裂した場合、設置を強制する方針と言われる。TAS法103(3)項により、TASは通信業務の支障を除去するため、公共通信免許取得者(モービルリンク)に対して、個人所有の建築物に必要な措置(ベース・ステーション設置)を採る権限を認めることができる。ハイアット・リージェンシー・シンガポールはベース・ステーションの設置を1度は拒否したものの、目下再考中と言われ、ホリデーイン・パークビューとセンターポイントは最近、設置を承諾したと言う。(ST:8/30)
|