2002-09-02 ArtNo.29606
◆ビルラ、UTIとL&T持分買収協議、セメント巨大企業誕生?
【ムンバイ】AV Birla GroupはUnit Trust of India(UTI)が保持するLarsen & Toubro(L&T)の10.7%のシェア買収を目指し、UTIと交渉を進めており、同交渉が妥結すれば、ビルラのL&T持分は現在の13%から23.7%に拡大、公開買い付け義務が生じる。
エコノミック・タイムズが8月29日報じたところによると、ビルラ幹部は公開買い付けも計算にいれ、UTIとL&Tシェアの買収交渉を進めていることを確認した。昨年、RelianceグループからL&Tの9.6%のシェアを買収し話題を呼んだビルラ・グループはUTIに対し、1株210-215ルピーでの買い取りを提案したもようで、これは先週水曜の終値を13-16%上回っている。しかしUTIは、昨年ビルラがリライアンスからL&T株を買収した際の1株306ルピーを要求しているようだ。過去数日、ビルラがL&Tの支配権益買収を目指しているとの噂で、L&T株は8月21日の145ルピーから27.8%値上がりした。
国内第2位のセメント会社に数えられるL&Tは年産1600万トンのセメント製造施設を擁し、これに対してビルラ傘下のGrasim Industriesの年産能力は国内第3位の1200万トン。ビルラは両社のセメント製造能力を統合し、国内セメント市場におけるトップの座を目指すものと見られる。
L&Tの10%のシェアを1株210-215ルピーで買収するコストは500~520クロー(US$1.02億-1.06億)、さらに20%のシェアを公開買い付けするコストを加えると1500クロー(US$3.06億)を超えることになる。
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