2002-08-30 ArtNo.29588
◆亜鉛メッキ鋼会社Jisco、製造能力を4万トンアップ
【ニューデリー】亜鉛鍍金鋼の製造を手がけるJindal Iron & Steel Co (Jisco)は、今会計年度末までに製造能力を4万トン追加、年間キャパシティーを50万5000トンに拡張する。
エコノミック・タイムズが8月27日報じたところによると、JiscoのSajjan Jindal会長およびRaman Madhok重役(MD補)は、第30回年次総会の席上以上の消息を語った。それによると、製造能力の拡張は主にデボトルネッキングと、製造品目中の薄手の鋼板を厚手の鋼板に転換することを通じて実現され、同目的のためにさしたる資本支出は行われない。
受注の不振からマハラシュトラ州Vasindに設けたスラブ工場の操業を停止したJiscoは、米国/欧州/アフリカ等への製品の輸出比率を現在の54%から、さらに65%に拡大することを目指している。米国にはこれまで主に薄手の鋼板を輸出して来たが、厚手の製品も受注されるようになった。Jiscoは亜鉛メッキ鋼板に対する需要拡大の恩恵を享受、12月までの注文を手にしており、これれらの受注のトン当たり平均FOB価格は485-500米ドルとなっている。
Jiscoはまたハイ・コストな負債の軽減を図っている。目下、680クローの長期負債と300クローの銀行借入を抱えている。
Jiscoはコスト削減計画の下、運送代理システムの合理化やVasin付近の工場への受注分与を通じ、運輸コストの削減を図っている。また相手先商標製造(OEM)顧客への供給量も800トンから1200トンに拡大しつつある。
今後の市場動向については、2008年のオリンピック主催に向けインフラ開発に拍車をかける中国方面のスチール需要拡大が予想されると言う。
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