2002-08-27 ArtNo.29585
◆肥料協同組合2社、Hazira LNG事業に各10%出資計画
【ニューデリー】インドの指導的肥料協同組合2社-Indian Farmers Fertilisers Cooperative(Iffco)/Krishak Bharti Cooperative(Kribhco)-は、Royal Dutch Shellがグジャラート州Haziraに計画する液化天然ガス(LNG)の輸入/再ガス化ターミナル事業に各10%出資する計画で、関係協議を進めている。
エコノミック・タイムズが8月26日伝えたところによると、両協同組合はシェルと既に覚書を交換、10%のシェアに100クロー(US$2040万)を支払う用意があるとされ、詳細に関する話し合いが行われている。
IffcoとKribhcoはBritish Gas (BG)がグジャラート州Pipavavで進めるLNGプロジェクトにも10%出資することを希望、BG社と交渉している。
ハジラ・プロジェクトもピパバブ・プロジェクトも、まだ運転は開始されていない。IffcoのU S Awasthi重役(MD)及びKribhcoのV N Rai重役(MD)によると、IffcoとKribhcoは、これ以前にPetronetがやはりグジャラート州のDahejに 計画するLNGプロジェクトへの出資を希望したが、ペトロネットは両社を他の出資者と対等のパートナーと見なすことを拒んだため、交渉は物別れに終わった。両協同組合は単なる配当収入ではなく、LNGのマーケッティング及びディストリビューション権も備わったプロジェクトのシェアを希望している。しかしペトロネットはこの種のシェアを提供することを拒んだ。とは言え両協同組合は依然としてペトロネットに再考を求める方針と言う。
両協同組合はまたカナダ企業Niko Resources及びスコットランド企業Cairn Energyにも、これら2社が進めるLNGプロジェクトへの出資を申し入れている。
LNGは肥料生産の重要原料だが、インドにおけるエネルギー・コストは極めて高い。しかしこうしたLNGプロジェクトに参加することにより、肥料工場の設備稼働率を高め、生産コストを大幅に引き下げることができる。例えば、シェルのハジラLNGターミナルは、IffcoのKalol及びAonlaの尿素/アンモニア・プラントやKribhcoのハジラ尿素プラントにガスを供給することができる。
Kribhcoは現在360万立米のガスを必要としているが、100万立米の不足に直面している。Iffcoの工場もガス供給の不足から90%の稼働率を強いられている。
ちなみにインドの肥料工場の54%はガス・ベース、30%はナフサ・ベース、16%は燃料油(furnace oil)ベースと言う。
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