2002-08-27 ArtNo.29578
◆国際セメント・メジャー含む13社が、CCI権益買収目指す
【ニューデリー】世界のセメント・メジャー、Lafarge、Italcementi、Cemexを含む13社が、経営難に陥ったCement Corporation of India(CCI)のプラント買収を目指し、入札を準備していている。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが8月25/26日、消息筋の言として報じたところによると、CCIはアンドラプラデシュ州Adilabad/Tandur、アッサム州Bokajan、チャッティースガル州Akaltara/Mandhar、ハリヤナ州Charkhi、ヒマチャルプラデシュ州Rajban、カルナタカ州Kurkunta、マドヤプラデシュ州Nayagaon、デリー州Okhlaに、それぞれ工場施設を擁する。これらの入札希望企業はそれぞれCCIのプラントを視察しているが、Bokajanのプラントは何れの入札希望会社もまだ視察していない。これは従業員が黒字経営の同工場の売却に反対しているため。またデュー・ディリジェンス及び契約書作成の遅れから最終入札の期限は、当初予定された8月31日から10月25日に繰り延べられた。入札には各プラントごとの個別方式と一括方式が採用される。
CCI筋によると、マーチャント・バンク、SBI Capitalが入札スケジュールに関して決定権を保持し、Industrial Finance Corporation of India (IFCI)が経営代理を務めていることから、入札期日の変更に関してCCIが口を差し挟む余地はないと言う。
CCIは依願退職スキームを通じて2001年4月1日の4573人から2002年7月31日の2752人に、40%人員を削減した。産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の管理下に入って以来、CCIはその損失額を2000-01年の230.76クローから2001-02年の227.33クロー(US$4637万)縮小させた。
CCI傘下の10プラント中7プラントは閉鎖、ヒマチャルプラデシュ州のBokajan/Rajbanと、アンドラプラデシュ州Tandurの3プラントだけが操業を続けている。
BIFRは1996年にCCIを不健全会社と認定、IFCIを経営代理に指名したが、IFCIはSBI Capitalをマーチャント・バンクに指名、CCIの売却を委ねた。
操業を停止した7工場の営業損失は2000-01年の58.95クローから2001-02年の48.45クロー(US$988万)に下降、操業を続ける3工場のそれは、21.51クローの営業損失から1.99クロー(US$41万)の営業利益に転換した。
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