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2002-08-27 ArtNo.29576
◆Tisco／Pechiney、アルミ会社Nalcoの民営化に共同入札？
【ムンバイ】インド最大の民間鉄鋼会社Tata Iron & Steel Co(TISCO)と、フランスを拠点にする世界第4位のアルミニウム会社Pechineyが、手を携えてNational Aluminium Company Ltd(Nalco)の民営化に入札する可能性が生じている。
エコノミック・タイムズが8月26日消息筋の言として報じたところによると、インド政府は先週金曜、潜在投資家にNalco民営化に対する入札意向書(EOI:expressions of interest)の提出を求めたが、Tiscoはペシネーと共同入札に関する初歩的協議を進めているもようだ。
Tiscoは中核とする鉄鋼ビジネスの周期的景気変動の影響を最小限に抑制する狙いからも、スチールと競争関係にあるアルミ・ビジネスへの進出を早くから検討、Utkal Aluminaプロジェクトに20％出資した経緯が有る。しかしTiscoのUtkal持分は、その後カナダ企業Alcan(15%)とノルウェー企業Norsk Hydro(5%)に買い取られた。
ペシネーは自動車産業を含む様々な産業に対する高付加価値アルミ製品の指導的サプライヤーで、自動車産業向けにベース・グレードの熱間圧延(HR)コイルから冷間圧延(CR)製品までを供給するTiscoにとっては、アルミ事業進出の最適な技術パートナーと言える。
過去20年にわたりNalcoに技術支援を提供してきたペシネーは、既に香港上海銀行(HSBC)を投資銀行に指名、Nalco民営化への参画を準備している。またオリッサ州における7億米ドル相当のアルミナ・プロジェクトを計画、同州政府にボーキサイト採掘に関わるリース権の申請も行っている。
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