2002-08-23 ArtNo.29551
◆LML、製品ポートフォリオ拡大通じ市場シェアの挽回目指す
【カンプール】北部インドをベースにする地場二輪車会社LML(Lohia Machine Ltd)は、製品ポートフォリオの拡大を通じ、売上の後退に歯止めをかけ、市場シェア挽回を図る方針だ。
ビジネス・スタンダードが8月20日、LMLの年次レポートを引用し伝えたところによると、2002年7月にデラックス通勤用モーターサイクル・セグメントに“Freedom”を投入、二輪車市場におけるカバー範囲を56%に拡大したLMLは近く、エントリー・レベルのモーターサイクル1モデル及び4ストローク自動変速スクーター1モデルを発売、二輪車市場におけるカバー範囲をさらに89%に拡張する計画だ。
LMLは1997年にはマニュアル・ギア・スクーターのみを生産していたが、当時この種のスクーターは二輪車市場全体の40%をカバー、二輪車市場における同社のシェアも10%を占めていた。しかし2002年4月時点では、LMLが手がけるマニュアル変速スクーターとニッチ・モーターサイクルの二輪車市場におけるカバー範囲は全体の15%に縮小、同社の二輪車市場におけるシェアも3.20%に下降した。
LML経営陣は、同社の製品ポートフォリオが二輪車市場の僅か15%の範囲をカバーするに過ぎない情況では、往時の10%のシェアを回復するのは不可能と判断、製品ポートフォリオを拡大する方針を決めたと言う。
LMLの昨年度(2001-02)売上は、前年の628.18クローから539.10クロー(US$1.1億)に縮小、営業損失は5.86クローから14.92クロー(US$304万)に、純損失は44.39クロー(US$905万)に拡大した。
昨年度のマニュアル変速スクーターの販売台数は前年の15万1000台から11万7000台に、自動変速スクーターは同9734台から3184台に、それぞれ下降した。しかしモーターサイクルの販売台数は3万6160台から4万4723台に拡大した。
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