2002-08-22 ArtNo.29542
◆SAIL研究開発ユニット、契約調査ビジネスを拡張
【ランチー】国営製鉄会社Steel Authority of India Ltd (SAIL)がジャールカンド州の州都Ranchiに設けた研究開発(R&D)ユニット、Research and Development Centre for Iron and Steel (RDCIS)は、社外R&Dプロジェクトの請負収入を、昨年度の1.5クローから今年は5クロー(US$102万)に拡大することを目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月16日伝えたところによると、RDCISのR.C. Jha取締役は同紙に以上の抱負を語った。それによると年間予算50クロー(US$1020万)のRDCISは、コンサルタント・サービス、契約調査、特殊検査や“テクノロジー・アウェアネス・プログラム(TAP)”を手がけている。RDCISはこれまでに100件のTAPを実施、Tata Iron & Steel Co(TISCO)、Ispat Industries、Bharat Coking Coal等の1850人の管理職が同プログラムに参加した。
RDCISは目下、Coal India Ltdのために軽量強化スチールの開発を手がけている。RDCISのSudhaker Jha重役(ED)によると、石炭産業省から550万ルピー(US$11万)の補助を得た同プロジェクトでは、木材に替えて坑内における支柱やパネル等に用いる軽量スチールが開発される。RDCISは同プロジェクトに関してはCentral Mine Planning and Design Instituteとも提携している。RDCISはこれまでUttam SteelやIspat Industries等の研究プロジェクトを請け負って来たが、今や鉄鋼産業だけでなく、石炭、電力、アルミニウム、機器、国防産業領域のプロジェクトの請負も開始したと言う。
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