2002-08-22 ArtNo.29540
◆グレート・イースタン/Essar、SCI入札に向け金融アレンジ
【ムンバイ】Shipping Corporation of India (SCI)民営化への入札を目指すGreat Eastern Shipping Company (Gesco)とEssar Shipping Ltd(ESL)は、価格入札(financial bid)に先だって、金融アレンジに取り組んでいる。
エコノミック・タイムズが8月19日報じたところによれば、GescoはABN Amro及びIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)に960クロー(US$1.96億)のアレンジを依頼、ESLは銀行数行から1000クロー(US$2.04億)の資金調達を目指している。
しかし、海運省筋によると、政府持分処分省(divestment ministry)は持分売却計画を見直す可能性がある。SCI民営化の目的の1つは、SCIの価値を引き上げ、その持分売却により政府が相応の利益をあげることだが、今や入札希望者は当初の1ダース以上から、2~3社に減少、GescoもESLもSCIに比べ遙かに小粒で、SCIを効率的に経営する能力を持ち合わせているかも疑わしい。こうしたことから政府持分処分省は、持分売却に対する熱意を喪失したと言う。
当初入札希望者リストに名を連ねていたMalaysia International Shipping Corp、Qatar Shipping、French CMA-CGM、香港拠点のOrient Overseas Container Lines等は、何れも途中で撤退した。こうした中でArun Shourie政府持分処分相は、最近、SCIの民営化に参加する外国投資家により大きなシェアを認める用意があると示唆した。
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