2002-08-16 ArtNo.29512
◆ジンダル、傘下2鉄鋼会社JVSL/JISCO合併も?
【ニューデリー】Sajjan Jindal氏に率いられるジンダル・グループは、債権金融機関の圧力の下、財政危機乗り切り策の1つとして傘下の2鉄鋼会社Jindal Vijaynagar Steel Limited (JVSL)とJindal Iron and Steel Company (Jisco)を合併する可能性を検討しているようだ。
エコノミック・タイムズが8月14日、消息筋の言として伝えたところによると、ジンダル一族は、グループの黒字転換と再建のための他の手段も検討している。
JVSLは熱間圧延(HR)コイルを製造、JISCOはHRコイルを原料に亜鉛鍍金コイル及びシートを製造しており、両社は相互補完関係を有する。したがって両社の合併にはメリットが存在する。
エコノミック・タイムズの質問に対してJISCOもJVSLも、両社合併説を否定したが、金融機関筋は、経営再建策の1つとして合併案が金融機関側から提案されたことを確認した。それによると金融機関はジンダル一族に、グループ企業建て直しのためにあらゆるオプションを検討するよう求めた。
鉄鋼価格の改善で、JVSLの今年第1四半期の損失は昨年同期の133.27クローから78.4クロー(US$1599万)に縮小、JISCOは9.3クローの損失から9.7クロー(US$198万)の利益に転換した。JISCOの輸出は同期間に50%拡大、売上は19%増の227クロー(US$4630万)を記録した。このため同社は第2四半期も輸出拡大に重点を置く方針と言う。
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