2002-08-16 ArtNo.29511
◆本格的雨期シーズン到来で、亜鉛鍍金鋼板価格値下がり
【ムンバイ】南西季節風が遅ればせながら恵みの雨をもたらし、全国の広範な地域が本格的雨期シーズンを迎える中で、鉄鋼産業下流部門製品の1つ、亜鉛鍍金平板/波板が値下がりしている。
インディアン・エクスプレスが8月15日報じたところによると、平板と波板のトン当たり価格はこれまでの3万3000ルピーから2万9000~3万ルピーに3000ルピーほど値下がりした。しかし国際市場に足場を有するプレーヤーは依然として、高い価格実現率を維持している。
こうした現象は、取り分け亜鉛鍍金鋼板メーカーにとっては、初めての経験ではない。例年この時期には雨期の到来で建設作業や補修工事がほとんどストップ、鋼材が値下がりする。亜鉛鍍金鋼板業界は、農村部の需要に大きく依存している。
しかし国際価格は安定しており、Jindal Iron and Steel (Jisco)やIspat Industriesは、国内価格の下降を、輸出価格により有る程度相殺できる。取り分けJiscoは亜鉛鍍金鋼板の70%を輸出している。しかし、Bhushan Steel、Jai Corp、Uttam Steel等は国内市場にほぼ全面的に依存しており、こうしたプレーヤーは、深刻な影響を受ける見通しだ。
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