2002-08-15 ArtNo.29495
◆SRL Ranbaxy、臨床リファレンス・ラブ増設
【ニューデリー】昨年黒字転換を達成したSRL Ranbaxy Limited(SRLRL)は、向こう2、3年間に28の臨床リファレンス・ラブ(CRL:clinical reference laboratories)を設ける計画だ。
インディアン・エクスプレスが8月13日伝えたところによると、Ranbaxy Laboratoriesが完全出資するSRLRLは米国食品薬品局(USFDA)にこうしたリファレンス・ラブの認可を申請する。またコレクション・センターの数も現在の500から2000以上に拡大する。リファンランス・ラブはSRLRLが独自に設けるが、コレクション・センターはフランチャイズ方式により設けられ、SRLRLはこうしたコレクション・センターが準じるプロトコルを作成する。
SRLRLのVidur Kaushik重役(CEO)によると、同社は地元製薬会社や多国籍製薬会社のためにより多くの新分子種(new molecules)及び新薬(new drug discoveries)の臨床試験を引き受ける計画だ。SRLRLの臨床リファランス・ラブは既に米国病理学協会(CAP:College of Americal Pathologists)の認可を得ており、次はUSFDAの承認を求める。USFDAの調査チームが数カ月以内に同社を訪れ、施設を実地調査する。SRLRLはphase II/III/IVの臨床試験を手がける数少ない地元企業で、PfizerやEli Lillyのためにこの種の試験を手がけている。臨床試験は同社の売上の20%に貢献しており、今後その貢献率は一層拡大する見通しだ。しかし他社のために専ら臨床試験を手がける委託研究機関(CRO:contract research organisation)になる計画はない。
SRLRLの昨年(2001-02)の売上は45クロー(US$918万)をマークしたが、2005-06年までに年商250クロー(US$5099万)の実現を目指している。昨年は売上の11%に相当する利益を計上しており、30クロー(US$612万)の累積損失も間もなく一層できる見通しと言う。
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