SEAnews 2002-08-15 ArtNo.29494

【コルカタ】三菱化学(MCC)の子会社MCC PTA (India) Corporation Private Limited (MCPI)は、インド／中国双方の合繊市場の成長に乗じ、ビジネスを拡張する計画だ。
エコノミック・タイムズが8月12日、ＭＣＰＩのShotaro Goda取締役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)の言として伝えたところによると、MCPIはインドと中国の国民1人当たりの国内総生産(GDP)と1人当たりの合繊消費量を比較研究したが、両国は膨大な人口を有するため、1人当たりの消費が僅かに増加しただけでも、市場規模は飛躍的に拡大する。
中国のポリエステル市場が拡大すれば、ＭＣＰＩは対中輸出を拡大するとともに、インドのポリエステル市場の成長を支えることができる。中国のポリエステル生産量はインドの3倍以上だが、インドの成長の潜在性は中国に勝る。インドのポリエステル市場の成長には、1）“原料の安定供給”、2）“膨大な投資”、3）“先端的技術”を必要とするが、ＭＣＰＩはこれら全ての面でインドを支援できる。
インドのポリエステル市場は向こう3年間に年率9％以上の成長が見込まれる。したがって年間200万トン以上の新規需要が創出されるが、これは現在のインドにおける総生産量に等しい。したがってＭＣＰＩがそのキャパシティーを拡張する十分な需要創出が見込めると言う。