SEAnews 2002-08-15 ArtNo.29483

【ニューデリー】今年6月の工業生産指数(IIP)は、製造業部門と鉱業部門の顕著な復調に支えられ、4％のプラス成長をマーク、昨年同月の2.6％の伸びを上回った。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルドが8月13日、中央統計局(Central Statistical Organisation)の発表を引用し報じたところによると、ＩＩＰの3分の2の比重を占める製造業指数の6月の伸びは3.6％と、昨年同月の3.4％を上回った。鉱業指数は9.1％と、大幅な伸びを見たが、これは主に昨年同月の鉱業生産が4.1％の落ち込みを見低調だったため。5月に2.4％のマイナス成長に陥った電力指数も3.5％伸びを回復した。
今年第1四半期(2002/4-6)のＩＩＰ成長率は、昨年同期の2.2％から4％に加速した。内訳を見ると製造業指数の伸びは、昨年同期の2.6％から3.7％に、鉱業指数は同－1.5％から7.6％に、電力指数は同2.2％から3.6％に、それぞれ加速した。
製造業の復調は、主に基本財部門と資本財部門により牽引された。6月には、基本財部門の伸びが昨年同月の0.2％から5.8％に、資本財部門は－9.8％から5.4％に、それぞれ顕著な復調を見た。しかし中間財部門の伸びは昨年同月の3.5％から－2.1％に、消費財部門は9.3％から－3.5％に、それぞれ急降下した。消費財部門の中でも耐久消費財部門の伸びは、昨年同月の8.5％から－4.5％にダウン、非耐久消費財部門の伸びは昨年同月の9.5％から6.5％に鈍化した。
今年第1四半期には基本財部門の伸びは、昨年同期の1.4％から5.1％に、資本財部門は－6％から1.6％に、消費財部門は、4.8％から6.5％にそれぞれ加速した。消費財部門の中でも非耐久消費財部門の伸びは3.9％から8.7％に加速したが、耐久消費財部門の伸びは、昨年同期の7.4％から0.5％に鈍化した。また中間財部門は、昨年同期の3.3％から－1.1％に下降した。