SEAnews 2002-08-13 ArtNo.29482

【ニューデリー】今年第2四半期(2002/4-6)のビジネス自信指数(BCI:business confidence index)は102.3と、今年第1四半期の93.6に比べ8.7ポイント、9.3％アップした。
デカン・ヘラルドが8月10日、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)のビジネス見通し調査(Business Expectations Survey)報告書を引用し伝えたところによると、これによりＢＣＩは6四半期にわたり下降線を辿った後、3四半期連続上昇したことになる。5月と6月初にはパキスタン国境に印パ両軍が対峙、緊張が高まったことを考えると、ＢＣＩのこうした上昇は驚異的と言える。とは言え、報告書は、業種、地域、企業サイズ等により指数の動きは一様でなく、一律には論じられないとコメントしている。
地域的に見ると西部地区の指数は前四半期に比べ最高の13.8％アップしたが、東部地区では、前回の35％の上昇とは対照的な5％の落ち込みを見た。ＢＣＩの上昇は、産業活動の復調を示す孤立した事象ではなく、モンスーンの遅れに関わらず、4月と5月には工業成長／非食品部門借入／税収の何れもが改善した。
モンスーンの遅れは農業生産に悪影響を及ぼし、ビジネスの見通しを曇らせるが、ビジネス見通しには、その他の複数の要因も影響を及ぼす。例えば輸出の復調は、農業生産の不振を有る程度相殺でき、低金利は新規投資を促進する。また雨期が後半に持ち直せば、農業生産への悪影響も縮小する。
インフラに関しては、テレコム、航空インフラは最も充実しているが、電力部門のインフラは最も不十分と言う。