2002-08-12 ArtNo.29466
◆リライアンス、臍帯血製幹細胞の製造・販売認可取得
【ニューデリー】Reliance Life Science(RLS)は、インド薬品監督総監(DCGI:Drug Controller General of India)から臍帯血(UCB:umbilical cord blood / placental cord blood)より抽出された幹細胞“Relicord”を製造・販売する認可を取得した。
エコノミック・タイムズが8月9日報じたところによると、“Relicord”は地中海貧血や白血病治療の補助薬療法(Adjuvant Therapy)に用いられる。インドでこの種の認可が下りたのは初めてのことで、DCGIはRLSに1年後に市販後調査(post-marketing surveillance)レポートを提出するよう求めた。
RLSはRelicordの国際特許権と米国食品薬品局(FDA)やその他の国際機関の認可を取得するため関係申請を行うとともに、妊婦の臍帯血から採取した幹細胞の貯蔵所も設け、マハラシュトラ州Mumbai市内Sir Hurkisondas Nurrotumdas Hospital & Research Centreにおける臨床研究を開始した。
消息筋によると、地中海貧血児童に対する幹細胞輸血のコストは1回当たり約15万ルピー(US$3059)で、患者は化学療法の補助として定期的にこの種の輸血を必要とする。臍帯血から幹細胞を採取し、保存するのは極めて高価なオプションと言える。幹細胞は臍帯血以外に、ヒト胚(human embryo)、骨髄、成人血(adult blood)から採取できると言う。
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