【ニューデリー】Dilip Pendse元重役(MD)のインサイダー取引容疑を巡りインド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)の調査を受けるTata Finance Limited (TFL)は、公認会計会社A F Fergusonの上席パートナーY M Kale氏が辞任したことから益々厳しい疑いの目に包まれており、会社事務局(DCA:Department of Company Affairs)も8日、TFL管理層が財務面で何らかの不正に関与しているなら会社法209A条(section 209A of Companies Act)に基づき帳簿調査を行う可能性を示唆した。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが8月8/9日報じたところによると、Fergusonは7日、Kale氏が既に同社を辞職したことを明らかにするとともに、Kale氏に率いられるチームが作成した報告書に見直しを加え、新チームによる報告書を改めて作成する方針を発表した。
消息筋によると、Kale氏のチームが作成した報告書はTFLの経営管理に対する厳しい批判的内容を含んでおり、Kale氏はタタ・グループ及びFergusonから報告書の内容を改めるよう圧力を受けたが、これを拒否したため、辞職を強いられたものと見られている。Kale氏は政府が組織した複数の委員会のメンバーに名を連ね、各方面から信頼されていたとされる。
TFLのIshaat Hussain会長はAF Fergusonに圧力をかけた事実はないと巷間の噂を強く否定した。