2002-08-12 ArtNo.29454
◆テクニカル・テキスタイル、繊維産業のスラスト・エリアに
【ニューデリー】インド政府は、来年度予算の立案に際してテクニカル・テキスタイルを繊維部門の主要なスラスト・エリアにする計画だ。
エコノミック・タイムズが8月7日報じたところによると、オフィシャル・ソースはPTI通信に以上の消息を語った。それによると、政府は一連の奨励措置を設け、自動車産業や資本財産業等の領域におけるテクニカル・テキスタイルの産業用アプリケーションの潜在性を汲み取ることを目指している。
最初のステップとして同領域に存在する国内及び国外の機会開拓を目指す繊維産業省は、S Satyam氏に率いられるハイレベルな専門委員会を設置、5ヵ年行動計画の立案を指示した。
S Satyam氏は、これ以前に繊維産業政策に関わる専門委員会の座長を務め、1999年に政府に報告書を提出した前歴を有する。専門委員会は同レポートの中で日に日に注目を集めるテクニカル・テキスタイルに関する綿密な分析を行ったが、テクニカル・テキスタイルはその後もそれほど重視されることはなかった。しかし繊維産業省は国際市場におけるスラスト領域としてのテクニカル・テキスタイルの重要性を認識、国内業界が国際市場における同領域にプレゼンスを築くことを奨励する方針を決めた。
新たに組織された10人のメンバーから成る委員会は、近く第1回会議を開き、2002年12月31日までに報告書を作成する。委員会は現状を分析、成長戦略を立案すると言う。
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