2002-08-08 ArtNo.29451
◆今年のモンスーンは最悪:気象庁中間レポート
【ニューデリー】インド気象庁(IMD:Indian Meteorological Department)はこのほど発表した雨期中間レポートの中で、当初2ヶ月の情況は全国36小気象管区中26管区、即ち76%の地域で、降雨量が不十分乃至は欠乏しており、過去最悪なものの1つに数えられると指摘している。ちなみにIMDは、通常の降雨量を20-60%下回る場合を不十分(deficient)、60%以上下回る場合を欠乏(scanty)と表現している。
インディアン・エクスプレスが8月6日IMDの報告を引用し伝えたところによると、今年のモンスーンはラジャスタン州西部、ハリヤナ州、パンジャブ州を未だカバーしていない。モンスーンは通常7月15日までにインド全域をカバーし、9月の第1週から退潮し始めるが、IMDは残る2ヶ月の予測を行うことを控えている。
北西インド/半島インド/北東インドの3気象管区の累積降雨量は何れも不十分で、北西インドは52%、半島インドは36%、北東インドは11%、例年の平均降雨量を下回り、全国的には例年の平均降雨量を30%下回った。
ちなみに北東インド気象管区はジャム&カシミール/ヒマチャルプラデシュ/ウタラチャル/ウッタルプラデシュ/パンジャブ/ハリヤナ/ラジャスタンを、半島インド気象管区はグジャラート/マドヤプラデシュ/チャッティースガル/マハラシュトラ/ラクシャドウィープ諸島(直轄区)/カルナタカ/アンドラプラデシュ/ケララ/タミールナドを、北東インド気象管区はビハール/オリッサ/西ベンガル/それ以外の地域を、それぞれカバーしている。
特に5小気象管区の降雨量は欠乏しており、深刻な情況にある。これらの地域には、西ベンガル/ウッタルプラデシュ/ヒマチャルプラデシュ/チャッティースガル/デリー/西ラジャスタン/東ラジャスタン/東マドヤプラデシュが含まれる。
この他に5小気象管区の降雨量がハイレベルな不十分に分類され、これらの地域にはウッタルプラデシュ/パンジャブ/西マドヤプラデシュ/南内陸カルナタカ/ヒマチャルプラデシュが含まれる。
その他の16小気象管区の降雨量も不十分で、別に6小気象管区の降雨量も軽度な不十分に分類された。後者にはジャム&カシミール/ジャールカンド/マハラシュトラ(Vidarbha, Marathwada, Madhya)/ナガランド/マニプール/ミゾラム&トリプラが含まれると言う。
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