2002-08-06 ArtNo.29429
◆Tisco/Jindal、Salem steelプラントに入札
【ニューデリー】Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、Tata Iron & Steel Co(TISCO)とJindal Strips Limited(JSL)に、向こう2ヶ月間にSalem steel plant(SSP)のデュー・ディリジェンスを実行し、価格入札を行うよう求めた。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが8月3日報じたところによると、SSP入札の顧問を務めるMorgan Stanleyは予備選考を通過したこれら2社に関係通知を行った。消息筋によるとTiscoは多国籍スチール・メジャー、Usinorと手を結び、JSLは単独で、それぞれ入札する見通しだ。JSLは当初ベルギーのALZと手を結んで入札する予定だったが、ALZがUsinorに合併された後、単独で入札する方針を固めた。
SSPは、冷間圧延(CR)/熱間圧延(HR)ステンレス・スチール、熱間圧延炭素鋼、ステンレス・スチール・コイン地金/サークル等、幅広い製品を製造しており、販売可能なCR製品の年産能力は7万トン、同HR製品のそれは18万6000トン、同コイン地金/サークルのそれは3万6000トン。
TiscoがSSPを首尾良く落札すれば、同社はこれまで手がけたことのないステンレス・スチール市場に橋頭堡を築くことができる。これに対して既に国内ステンレス市場の40%のシェアを占めるJSLは、その指導的地歩を一層強化できる。
昨年(2001-02)、前年比134%増の1707クロー(US$3.48億)の純損失を計上し、SSP売却計画の加速を強いられたSAILは、今年第1四半期(2002/4-6)には純損失を昨年同期の376クローから309クロー(US$6302万)にカットした。このためSAILは、第2四半期には採算ベースの回復を、今年通年では黒字転換を見込んでいる。
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