2002-08-06 ArtNo.29427
◆Holderbank、インド・セメント市場から撤収
【コルカタ】スイス拠点の世界第2のセメント会社Holderbankは、Kalyanpur Cements Ltd(KCL)の全持ち分を、パートナーのS P Sinhaグループに売却し、インドから撤収する。
ビジネス・スタンダードが8月3日報じたところによると、HolderbankはHolderfin B Vを通じて保持するKCL総発行株式の43.93%に当たる普通株1480万株と非転換償還可能優先株92万5000株をSPシンハ・グループの様々な企業に売却する。KCL筋は以上の消息を確認したものの、取引価格を明らかにすることを避けた。しかし消息筋によると、シンハ一族は名目的な1株1ルピーで買い取ったようだ。産業財政再建局(BIFR)の管理下にあるKCLのセメント年産能力は100万トンで、230クロー(US$4691万)以上の損失を抱えている。2002年3月期四半期には売上27.1クロー(US$553万)、損失8.5クロー(US$173万)を計上した。
シンハ一族は現在KCLの26%弱のシェアを有するが、今回の取引により強制公開買い付け義務が生じることはない見通しと言う。
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