SEAnews 2002-08-05 ArtNo.29416

【ニューデリー】インドの最もポピュラーなＡセグメント(28万ﾙﾋﾟｰ未満)大衆車Maruti 800の販売台数が、今会計年度第1四半期(2002/4-6)に半減、Hyundai SantroやTata Indica等、Ｂセグメント車(30万-40万ﾙﾋﾟｰ)とほとんど同レベルになった。
ビジネス・スタンダードが8月2日伝えたところによると、昨年(2001/4-2002/3)のＭ800の月間販売台数は10月に6875台を記録したのを除き、1万台を下回ったことがなく、平均すると毎月1万1000～1万2000台を記録していた。特に2002年1月には1万3427台、同2月には1万4047台、同3月には1万4340台が販売されたが、今会計年度に入って後は、4月7180台、5月9370台、6月8432台と低調に推移している。例えば同期間(2002/4-6)のSantroの販売台数は5642台／5965台／6869台をマーク、Indicaの販売台数も工場閉鎖で4月・5月が1832台／3018台にとどまったものの、6月には7056台に回復した。
このためMaruti Udyog Ltd(MUL)は、7月にＭ800を1万5000～1万8000ルピー値下げした。同社はこれによりＢセグメントとの価格差を際立たせ、売上の回復を目指している。
ＭＵＬスポークスマンは、「このところＡセグメントとＢセグメントの価格差が縮小していたが、今回のＭ800の値下げで、こうした傾向は是正された」とし、向こう数ヶ月間の売上の伸びに期待を表明した。