SEAnews 2002-08-05 ArtNo.29413

【ニューデリー】今会計年度第1四半期(2002/4-6)には、基本財／中間財／サービス／資本財を含む主要産業部門の業績が軒並み顕著な改善を見、景気の復調を窺わせた。
エコノミック・タイムズが8月1日、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)連合委員会(ASCON:Associations Council)の報告書を引用し伝えたところによると、耐久消費財、アルコール飲料、住宅金融等の部門の売上は、今年第1四半期に好調な実績を示したが、ＦＭＣＧ(Fast moving consumer goods)部門は低水準もしくはマイナス成長を記録した。
自動車部門の輸出が目覚ましい成長を見た他、原油(6%)／銑鉄(14%)／工作機械(5%)／送電線(5%)／繊維機械(2%)／洗濯機(2%)／モーペッド(4.2%)等が、昨年同期のマイナス成長を返上し、プラス成長を回復した。取り分け航空貨物(6.3%)／輸入貨物(7%)／輸出貨物(6%)／軽商用車(30%)のプラス成長回復は工業活動全般の活発化を暗示している。
また高密度ポリエチレンは昨年同期の9％から20.4％に、燐酸塩は同8.6％から24.7％に、自動車部品は3％から16％に、ナイロン・フィラメント・ヤーンは0％から18.3％に、精密管は－3.2％から11％に、油圧機器部品は－10.7％から13.8％に、ディーゼル・エンジンは3％から10％に、配電用変圧器は－2.6％から18.2％に、電源トランスは22％から35.5％に、成長速度が加速した。
取り分け三輪車／軽商用車／中・大型商用車／カラー・テレビジョン／エアコン／冷蔵庫業界には顕著なアップトレンドが見られた。
しかし加工食品(6%)、ビスケット(7%)、加工果物・野菜(5%)、茶(3%)等は昨年同期とほぼ同レベルの成長にとどまり、麦芽飲料は29.3％の落ち込みを見た。