2002-08-05 ArtNo.29412
◆AC/冷蔵庫販売、雨期の遅れで7月も堅調な成長維持
【ニューデリー】雨期到来の遅れが、エアコン及び冷蔵庫メーカーに予期せぬ恩恵をもたらし、これら両品目の販売は7月も堅調な成長を見た。
エコノミック・タイムズが8月2日報じたところによると、例年であれば、雨期がスタートし気温が低下する6月半ば乃至7月初からエアコン/冷蔵庫業界は需要の落ち込みを経験するが、今年はサマー・シーズンが長引く中で、エアコン市場の3分の1以上のシェアを占めるデリーでは、7月もエアコン販売の15~20%、冷蔵庫販売の10%前後の成長が記録された。ちなみにエアコンと冷蔵庫販売の成長率の差は、冷蔵庫需要にはエアコンほど季節性がないためと見られる。
エアコン市場のトップ・プレーヤーはCarrier20%、LG210%、Voltas60%、Amtrex22%、Samsung146%と、7月に何れもボリューム販売の高成長を記録した。今年通年では業界全体で20~25%の成長が実現されるものと予想される。
また例年、オフ・シーズンのこの時期にはエアコン価格が8%ほど下降するが、今年はこうした値下がりもまだ生じていない。
とは言え、モンスーンの遅れの恩恵は短期的なものにとどまりそうだ。旱魃により農業生産が下降すれば、農村地域の購買力も下降、その結果、今年末から来年初にかけての祝祭日シーズンの売上の伸びが鈍化する見通しと言う。
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