2002-08-01 ArtNo.29405
◆BAL、マハラシュトラ・スクーターの州政府持分買収目指す
【プネー】マハラシュトラ州政府がMaharashtra Scooters Ltd(MSL)から手を引く意向を表明したことから、地元二輪/三輪車メジャー、Bajaj Auto Limited(BAL)がWestern Maharashtra Development Corporation(WMDC)の27%の持分買い取りを目指しており、もし取引が成立すれば、BALはMSLの51%のシェアを掌握することになる。
インディアン・エクスプレスが7月27日報じたところによると、現在MSLの24%のシェアを保持するBALとWMDCにとって、残された唯一のハードルは、取引価格と言う。
MSL会長も兼ねるBALのRahul Bajaj会長が先週金曜に催されたMSLの年次総会の席上語ったところでは、MSLの将来の見通しは厳しく、州政府が売却時期を先に延ばせば延ばすほど、MSLの株価は下降する。MSLの時価総額は5年前の80クローから現在の20クローに縮小した。
目下CrisilがMSLの評価を進めており、2002年8月31日に報告書を提出する。同報告書はWMDC持分の評価も含んだものになる。
しかし同評価額は、WMDCもBALも拘束するものではない。またBALにMSLを吸収合併する考えはない。
MSLはWMDCとBALの合弁会社で、両パートナーは市場からMSLのシェアを買い増さないことで合意している。またWMDCがその持分を売却する際には、先ず第1にBALにオファーすることになっている。MSLはその154.30クロー(US$3147万)の投資ポートフォリオの一部としてBALの338万7036株を保持している。
MSLはBALの一部として組織と生産施設を再編して初めて生き延びることができ、そのためにはBALがMSLの51%のシェアを握る必要がある。MSLは過去2年間に売上を大幅に下降させ、損失を計上しているが、閉鎖する計画はない。
MSLはBALからCKDキットの供給を受け、スクーターを製造しているが、MSLのスクーターには384ルピーの販売税が追加される。BALがそれ自身の工場で製造すれば同課税を免れることができる。こうしたことからBALは8ヶ月前にマハラシュトラ州の首席大臣にCKDキットのMSLへの供給を停止する方針を通知したと言う。
ちなみにMSLの株価は2001年8月の18.80ルピーから現在の約88ルピーに値上がりしている。
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