2002-07-29 ArtNo.29372
◆苛性ソーダ/塩素業界、常軌を逸した価格変動の対策協議
【バローダ】ここ数ヶ月苛性ソーダと塩素の価格が激動しており、業界リーダーらは密室会議を開き対策を協議した。
エコノミック・タイムズが7月27日伝えたところによると、過去6ヶ月間に塩素価格は140%アップ、これに反して苛性ソーダの価格は26%の値下がりを見た。
国内クロロアルカリ業界の主要製品の1つに数えられる苛性ソーダの価格は今年2月のトン当たり1万800ルピーから6月の8200ルピーに値下がりした。値下がりの原因としては、アルミナ製造業界等における需要の減退、過去数年間に築かれた過剰設備、苛性ソーダ業者の製品ミックスの不均衡等が挙げられる。
これとは対照的にポリマー/パルプ/紙業界を中心にした世界的な需要増から塩素の価格は今年2月のトン当たり3600ルピーから7月の当初2週間の8600ルピーにジャンプした。
例えばIndian Petrochemicals Corporation Ltd (IPCL)は塩素を用いてポリ塩化ビニール(PVC)を製造しているが、その副産物として苛性ソーダも生産している。一方、Gujarat Alkalies and Chemicals (GACL)は主要製品として苛性ソーダを製造するとともに、副産物として塩素を製造している。こうした製品ミックス面におけるミス・マッチも業者に深刻な打撃を与えている。とは言え、業界は8月には苛性ソーダの価格が持ち直すものと期待していると言う。
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