【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は依然国外におけるクロム鉄事業に対する方針を決定しておらず、同案件は1年以上にわたり宙づりになっている、
ビジネス・スタンダードが7月27日報じたところによれば、Tiscoは当初南アフリカとオーストラリアを天秤に掛けたが、低コストな電力が利用できる点で、南アフリカに軍配が上がった。
TiscoのB Muthuraman重役(MD)は先週初、「我々は海外プロジェクトに最終決定を下しておらず、目下見直し中」と語った。これ以前にTiscoは「港湾ベースの年産12万トンのクロム鉄プラントを海外に設ける計画に関しては、南アフリカに照準を合わせている」とのステートメントを発表していた。しかしTiscoの某幹部は、「目下、プロジェクトの立地点を含む全ての要因に見直しを加えている」と語った。消息筋によると、プロジェクトに必要なクロム鉄鉱を現地調達するか、インドもしくは第3国から輸入するかもまだ決まっていない。
Tiscoはクロム鉄ユニットを買収する可能性を検討するとともに、新規プロジェクトを通じた成長の可能性も探っている。オリッサ州政府傘下のIndustrial Development CorporationがJajpurに所有する年産1万8000トンのユニットやオリッサ州Bamanipalにおける年産5万トンのユニット、さらにはJodaの年産2万トンのユニットに注目していると言う。