【ニューデリー】情報技術(IT)対応サービス(ITES:IT-enabled services)部門が2008年までにその営業額を現在の15億米ドルから目標とする210億米ドルに拡大するには、2003年3月期年度の投資額を前年の1億5000万米ドルから3億米ドルに拡大する必要がある。
インディアン・エクスプレスが7月25日、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)のレポートを引用し報じたところによると、2002年3月現在、国内の各種ITESセンターのキャパシティーは合計6万シートで、2003年3月までには10万シートに拡大する。様々な企業による1シート当たりの投資額は7000~8000米ドルと見積もられる。
Nasscom-McKinseyレポートによると、例えば、GMは2005年までに必要とされるインドにおけるITESスタッフの数を当初1万人と見積もっていたが、今では2003年までに2万人を配置することを予定している。またHSBC(香港上海銀行)のITESセンターのスタッフは過去2年間に1000人以上に拡大された。米系IT企業Convergys Corporationは2001年に500シートのコール・センターを設けたが、1900シートに拡張することを計画しているもようだ。インドにおけるトップ・サード・パーティーITES企業のEXL ServicesやTransWorks、Daksh eServices、Stracon India Limited等も、投資額をほぼ2倍に拡大する計画だ。
しかし、QAI ITESのUmesh Vyas氏は向こう6~8ヶ月間にインドITES産業は一大調整期を迎え、大幅な再編がなされるものと予想した。