【ムンバイ】インド最大の民間鉄鋼会社Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、主要輸出市場における貿易規制が予想されることから、輸出目標を下方修正した。
ビジネス・スタンダードが7月22日伝えたところによると、Tiscoは現在ジャールカンド州Jamshedpur工場で製造する年間120万トンの冷間圧延(CR)製品の16%を輸出しているが、今後2年間の同比率は12%にとどまる見通しだ。
TiscoはCR製造施設の建設に着手した当時は、製品の30%を輸出することを目指していたが、その後の市場調査の結果、約15%に下方修正した。西欧と米国は同輸出率実現の鍵を成す重要市場だが、今日米国向けCR製品の輸出が5万トン(総生産の5%)を越える可能性は薄い。
ちなみに新日本製鉄の技術支援下に建設された熱間鋼帯工場がCR工場に熱間圧延(HR)コイルを供給していると言う。