【コルカタ】多額の負債を負うたスチール・メーカーらは、内外の市況が上昇基調を辿る中で、金融機関が鉄鋼業界の資本再編(capital restructuring)に関して2ヶ月以内に方針を決定するものと期待している。
インディアン・エクスプレスが7月23日報じたところによると、Jindal Vijayanagar Steel Ltd(JVSL)のSK Gupta副会長はインド耐火煉瓦製造業者協会(IRMA:Indian Refractory Makers Association)の年次会議に出席後、マスコミに以上の消息を語った。当初は政府代表として、その後は業界代表として2001年11月まで7年間にわたりIndustrial Development Bank of India (IDBI)取締役会メンバーを務めた経歴を有するGupta氏によると、鉄鋼業界に対して約3万5000クロー(US$71.38億)のエクスポージャーを有する銀行及び金融機関は、間もなく資本再編に関して(鉄鋼業界に)有利な方針を決定するものと見られる。
過去数年鉄鋼業界は、鉄鋼価格の下降に伴う営業額の縮小に直面、少なからぬものが債務返済不能に陥った。JVSLも現在4000クロー(US$8.16億)の負債を抱えている。金融機関は鉄鋼業界の資本再編に関してコンセンサスの形成を図っている。一つのオプションは、中央銀行が9ヶ月前に法人企業のために提案したスキームと言う。
しかし金融機関の某幹部は、「鉄鋼業界が最初に提案した再編案を金融業界が認めた後も、大部分の鉄鋼会社は借入元金及び利子の支払いを滞らせ、何ら情況は改善しなかった」と指摘した。