2002-07-25 ArtNo.29333
◆ナガールジュナ、タミールナド製油事業の出資者物色
【チェンナイ】タミールナド州Cuddaloreに3480クロー(US$7.1億)を投じて年間処理能力600万トンの製油所の建設を計画するNagarjuna Oil Corporation Ltd (NOCL)は、内外の大手石油会社に21%のシェアをオファー、出資者を募っている。
インディアン・エクスプレスが7月23日報じたところによると、NOCLにはNagarjuna Fertilizers & Chemicals Ltd (NFCL)が51%、Oman Oil Corporationが26%、Tamil Nadu Industrial Development Corporation (TIDCO)が2%出資することになっているが、残る21%の出資者が決まっていない。Industrial Development Bank of Indiaに率いられる金融機関コンソーシアムとの間で合意されたプロジェクトの負債/自己資本比率は2:1(2320クロー:1160クロー)で、残る21%の出資者が決まれば、金融機関と正式にローン契約を結び、プロジェクトを離陸させることができる。外貨ローンに関してはドイツのKFW Bankがとりまとめを引き受けている。
NOCL筋によると、同社は2001年7月にIndian Oil Corporation (IOC)に出資を求める修正案を提出、協議を重ねてきたが、未だに合意に達していない。同筋はまたイタリヤ企業が出資に応じたとの説を否定した。
ドイツのWoerthに設けられたモービル製油所をインドに移送するとともに、バランシング装置/プロセス・ユニット/タンク施設を追加、オフサイト/ユーティリティー/海事施設等も併設される予定で、工期は約30ヶ月。完成後はガソリン30万7000トン、ディーゼル油35万8000トン、液化石油ガス25万6000トン、ナフサ59万5000トン、重油(fuel oil)93万9000トン、瀝青7万3000トン、硫黄2万7000トンの製造が可能になる。ディーゼル油の硫黄含有率は0.05%未満で、Euro II条件を満たしており、異性化(isomerisation)装置等を据えつければ、Euro III基準も容易に満たせる。
NOCLは同プロジェクトに3480クローを投資するため、マーケッティング権を得る条件を満たしている。このためマーケッティング・ライセンスも申請していると言う。
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