|
1995-08-29 ArtNo.2933
◆＜星＞アナリスト、オフィス賃貸市場の先行きに悲観
【シンガポール】不動産コンサルタントらはシンガポールのオフィス賃貸料が6～12カ月以内にピークに達し、売買価格も低迷すると見ている。
大手開発会社数社の代理店を務めるあるコンサルタントによると、築後年数の比較的高いビルも今のところ新テナントがすぐに見つかるため入居率はあまり低下していないが、新築でないことや需要の低下で賃貸料は横這い、もしくは若干のディスカウントを強いられているという。エドムンド・タイ＆Ｃｏのオン・チュンファ氏によると、昨年、入居者を得た260万平方フィートのオフィス・スペースのうち、当地不動産市場の新規顧客は僅か7％にとどまり、その入居面積は平均2000～2500平方フィートだった。オフィス賃貸市場は値上げを阻む圧力を受けつつあるようで、Ｗ.Ｉ.カー、ゴールドマン・サックス、ベアリングなどの証券会社は、新オフィスの供給拡大と需要の減退から、賃貸料の動向予測を下方修正している。ゴールドマンは、当初平方フィート当たりの賃貸料を、95年末の11～11.50Ｓドル、96年末の13～13.50Ｓドルを経て、97年にピークに達すると予想していたが、今では10～10.50Ｓドルで天井を打ったあと、今後6～9カ月横這いを続け、来年下半期から下降に転じると予測している。同社によると97年の一等地の賃貸料は8～8.50Ｓドルまで落ち込むと言う。(BT:8/28)
|