SEAnews 2002-07-23 ArtNo.29327

【ニューデリー】地元二輪車メーカー、LMLは、目下債務再編に取り組んでおり、黒字転換に先だって、バランス・シートをクリーン・アップする計画だ。
エコノミック・タイムズが7月21日報じたところによると、ＬＭＬのDeepak Singhania重役(MD)は同紙に以上の計画を語った。それによると、ＬＭＬは目下180クロー(US$2447万)ほどの債務の再編を図っている。同社はスクーター生産のための大きな設備能力を有するが、スクーターの需要は下降し、最早同設備を利用して債務を返済することはできない。そこで同社はモーターサイクルの製造にシフトを試みている。しかし、スクーターからモーターサイクルに、生産ラインを転換するには時間を要する。このためＬＭＬは債権金融機関に返済期間の延長を求めている。
今会計年度下半期に黒字転換を見込む同社は、債務再編を通じ収支均衡状態の回復を目指している。ＬＭＬは当初320クローの負債を抱えていたが、これまでに140クローを返済した。債務再編には新規借入による既存債務の返済が含まれ、これにより金利コストが引き下げられる。同再編により2～3クロー返済負担が軽減される見通しだ。
この他、新規借入は、ＬＭＬの事業拡張計画にも充当される。これまでに製品開発に70クロー(US$1428万)を投資したが、この内55クロー(US$1122万)は内部資金で、残りは借入により賄われた。向こう18－20ヶ月間にはさらに100クロー(US$2040万)の投資を予定しており、これにより年間生産能力はバイク60万台、マニュアル変速スクーター10万台、自動変速スクーター10万台になる。
先週、110ｃｃの4ストローク・バイク“Freedom”を発売したＬＭＬは、向こう9ヶ月間には、125ｃｃバイク2モデル(変形ﾓﾃﾞﾙ1/ﾗｲﾌｽﾀｲﾙもしくはﾆｯﾁ志向の新ﾓﾃﾞﾙ1)とエントリー・レベルのベーシック・バイクを、また来年は100ｃｃと125ｃｃの自動変速スクーターを、それぞれ発売すると言う。